2016.07.19
厨川・水谷研究室 嶋田です.
論文では文章を簡潔にするために略語を作ります.
有名なもの,例えば「3D」という単語であっても,ほとんどはThree-dimensional ですが,
Three-directional という場合もなくはないため,最初に必ず定義を与えます.
例えば,「走査型電子顕微鏡(以下,SEMと称す)」というように論文では書きます.
余談:「SEM」の発音は日本語で「セム」,英語では「エス・イー・エム」.
とはいえ,日常会話ではそのまま略称を使うため,誤解を生む場合がしばしばあり,
逆にそれがわかるか否かでどちら側の人間かを見定めることができます.
以下に例を挙げます.
DLCと聞いて
Diamond-like-carbon が浮かぶ>工学系(表面系)
Downloadable contents が浮かぶ>情報系
EDMと聞いて
Electric discharge machining が浮かぶ>工学系(加工系)
Electronic dance music が浮かぶ>音楽系(最近)
EBMと聞いて
Electron beam melting が浮かぶ>工学系
Electronic body music>音楽系(ちょっと古い)
BLTと聞いて
Bolt-clamped Langevin transducer が浮かぶ>工学系(とくに超音波を扱う)
Bacon lettuce tomato が浮かぶ>サンドイッチを作る人
IRと聞いて
Infrared が浮かぶ>理系全般
Ishikawa railway が浮かぶ>石川県出身者
以上は一例です.
慣れてくると安易に略称を使いがちですが,
「セムで観察すればいいよ」とか言いがちですが,
学生からはわからない場合も多いので,気を付けるようにしたいです.